■ SPLYZA Motion 導入前の課題
動作分析の学習において学生から「難しい」、「理解できない」などの感想が良く聞かれ教員としては気軽にもっと関心が持てる方法を検討していた。
■ SPLYZA Motion 導入の決め手
煩雑な操作が必要なく、どんな環境でも携帯で動画撮影することでアプリによる分析可能である。Z世代の学生においては携帯で操作可能なので導入しやすい。
■ SPLYZA Motion 実際の活用方法
2年生の理学療法学科の学生を4名のグループに分けて、比較できる2種類の動作を動画でグループで考えて撮影し、SPLYZA Motionで分析してもらった。
その後、授業中にパワーポイントで普通の動画からの分析、SPLYZA Motionの分析から2種類の動作の違いや被検者による違いを発表してもらった。
最後に、この分析を通じて患者さんの動作分析にどうどう生かせるかについても発表してもらい、他の学生と質疑応答も実施した。全般として、SPLYZA Motionは本学で取り組んでいるアクティブラーニングの方向性に則した教材である。
■ SPLYZA Motion 導入後の効果
被検者間、動作の種類で身体の動かし方の違いに気がつくことができ、学生のような初心者だとSPLYZA Motionで処理した線画の方が分析が楽であった。また、全身の線画で一つの関節の動きだけではなく全体を観察でき、また見落としやすい末梢部などにも注意が向いていた。
学生の感想としては「おもしろかった」「楽しかった」「動作に関心が持てた」という学生が多かった。単なる動画の分析より、SPLYZA Motionでひと手間加えることで学生の関心や興味も向上する印象があった。
今後、学生が臨床に出る頃には、このようなツールが患者さんのフィードバック用に普通に使われると予測すると、学生の内に体験しておくことは非常に有意義な事だと感じた。