SPLYZA Motion導入実績:
みらいの丘整形外科クリニック マネージャー・理学療法士 若林先生


みらいの丘整形外科クリニック マネージャー・理学療法士 | 若林先生

■ SPLYZA Motion導入前の課題

以前は、患者様への症状や状態の説明を言葉やただの動画だけで行っていたため、患者様自身に視覚的に理解していただくのが難しい状況でした。 特に、スポーツをする学生さんの場合、スポーツ動作が複雑であるため言葉やただの動画での説明でも、はっきりとここが問題となっていることやここが改善しているということを一般の方に具体的に示すことができず、患者様自身の理解と納得を得るのに苦労していました。

■ 導入の決め手

SPLYZA MotionはスマートフォンやiPadで動画を普段のように撮影するだけで、簡単に精度高く動作分析ができる点が導入の決め手となりました。 患者様に複雑な装置を取り付けることやカメラを準備することなく、手軽に動作分析ができるためすぐに臨床に使える点に魅力を感じ導入を決めました。

■ 実際の活用方法 / 活用シーン

初診時のアセスメント、リハビリテーション前後の変化の可視化、患者様へのフィードバック、スタッフ間の情報共有など、様々な場面で活用しています。

初診時:
特にスポーツ障害で来院された患者様に対しては、SPLYZA Motionを使用して問題の動作を撮影し、分析を行います。 患者の体の状態を客観的に具体的に数値化されたもので把握し、適切な治療計画を立てるために役立っています。 例えば、ランニング障害で来院された患者様の場合、ランニングフォームを撮影し、着地時の股・膝・足などの角度や重心の位置などを分析することで、障害の原因を特定することができます。

リハビリテーション前後:
リハビリテーションの前後にもSPLYZA Motionで問題の動作を撮影し、分析を行います。 これにより、リハビリテーションの効果を数値や映像で具体的に示すことが可能になります。 例えば、膝の痛みで来院された患者様の場合、リハビリテーション前後の歩行の様子を撮影し、膝の角度や歩幅の変化を比較することで、リハビリテーションの成果を明確に示すことができます。

患者様へのフィードバック:
SPLYZA Motionで分析した結果は、患者様への説明資料として活用しています。 自分の体の状態や動きの変化を視覚的に確認できるため、患者様は治療効果をより深く実感し、納得することができます。 また、具体的な数値や映像で改善点を示すことで、患者様のモチベーション向上にも繋がります。

スタッフ間の情報共有:
SPLYZA Motionで撮影した動画や分析データをスタッフ間で共有することで、担当セラピストが変わっても、患者様の状態や治療経過をスムーズに把握し、一貫性のある治療を提供することができます。 また、複数のセラピストで分析結果を検討することで、より多角的な視点から治療方針を検討することができます。



■ 独自の取り組み

みらいの丘整形外科クリニックでは、月に1~2回、SPLYZA Motionを活用した勉強会を開催しています。 これは、スタッフのスキルアップを目的としたもので、様々な症例をSPLYZA Motionで分析し、治療方法や注意点などを共有しています。 このような取り組みを通して、スタッフ全体のレベルアップを図り、より質の高い医療サービスの提供を目指しています。

■ SPLYZA Motion 導入後の変化

SPLYZA Motion導入後は、患者様が自身の状態をより深く理解できるようになり、自主トレーニングの継続率や質が向上しました。 患者様からは、SPLYZA Motionによって自分の体の状態が視覚的に理解できるようになり、治療やリハビリに対するモチベーションが向上したという声をより多く聞けるようになりました。

また、スタッフ間で患者様の状態や動きの変化を共有しやすくなり、共通認識を持って治療にあたれるようになりました。 以前は、セラピストの主観的な意見に基づいて治療計画を立てることもありましたが、SPLYZA Motion導入後は、客観的なデータに基づいた治療計画を立てられるようになり、治療効果の向上にも役立っています。

さらに、SPLYZA Motionは、スタッフの気づきを促すツールとしても役立っています。 セラピストの考えと患者様が申告している痛みがある部位にズレが生じた時でも、SPLYZA Motionですぐに動作を解析して、人間の目では見逃してしまうような細かな動きの変化を捉え、客観的な視点で患者様の状態を評価することができるようになりました。



■ 今後の展望

SPLYZA Motionを学会や症例発表でも活用していきたいと考えています。これまでの発表は主観的なものが多かったです。専門スタッフであれば、ある程度の動作の変化はわかりますが、主観的なデータが多いと同じ歩き方を見ても人によって捉え方が違うこともありますし、見慣れない人にとってはわかりにくい部分もあります。

SPLYZA Motionは、動作を数値化し客観的に分析できるため、誰にとっても分かりやすい説明ができるようになると思います。 患者様への対応だけでなく、他の病院の理学療法士との情報共有や議論を深める上でも、非常に役立つと思います。