SPLYZA Motion導入実績:
まつど西口整形外科クリニック 理学療法士 佐藤康氏(室長)・三好航平氏


まつど西口整形外科クリニック | 理学療法士 佐藤康氏(室長)・三好航平氏

■ SPLYZA Motion導入前の課題

三好様:
大学院時代からモーションキャプチャには触れており、他の動作解析AIアプリケーションを研究で使用していました。また当クリニックでは、SPLYZA Motion導入前にも別の動作解析AIアプリケーションを使用していましたが、クリニックのスペース的な制約から、スポーツ特有のダイナミックな動きを十分に評価することが難しいと感じていました。また、痛みを伴う実際の動作を再現して評価することも困難な場合があり、肩関節などの複雑な動きは、どうしても見た目による定性的な判断に頼らざるを得ませんでした。

佐藤様:
私も長年の臨床経験から動作を見る目は養ってきたつもりですが、どうしても主観的な評価になりがちでした。客観的な数値データがないため、患者さんに具体的なフィードバックをする際に、説得力に欠けると感じることもありました。以前は、動画を撮影してスロー再生で確認することも行っていましたが、詳細な分析には至らず、より精密な評価ツールの必要性を感じていました。

■ SPLYZA Motion 導入の決め手

三好様:
これまで使用してきたツールは、海外製が多かったです。そのため、インターフェースやサポートが英語ベースであることが多く、操作や解釈に苦労する場面がありました。その点、SPLYZA Motionは日本語でサポートが受けられるため、安心して導入できると感じました。また、以前のツールは解析に時間がかかったり、特定の動作にしか対応していなかったりと、細かい不満点がありました。SPLYZA Motionをトライアルで使用した際に、データの取得から解析までが非常にスムーズで結果も分かりやすく、何より、日本語で直感的に操作できる点と多様な動作に対応できる汎用性の高さが導入の決め手となりました。

佐藤様:
これからのリハビリテーションには客観的な動作解析が不可欠だと感じていました。SPLYZA Motionは、iPad一台で手軽に利用できる点も魅力的でしたし、3Dで多角的に動作を確認できる機能は、患者さんに視覚的に分かりやすく説明する上で非常に有効だと感じました。日本語での手厚いサポート体制も、導入への安心感を高める大きな要因でした。

■ SPLYZA Motion 実際の活用方法

スポーツ疾患の患者さんに対しては、初回評価の早い段階で動作を測定し、動画やスティックピクチャーを用いて問題点を説明する際に活用しています。例えば、投球動作におけるフォームの課題や、スクワット時の姿勢の問題点などを具体的に示すことで、患者さんの運動療法やリハビリテーションへの理解を深めています。

スポーツ分野以外でも、一般の整形外科疾患の患者さんの評価にも活用しています。膝や肩の痛みに対するリハビリテーションでは、スクワットなどの基本的な動作を解析し、関節可動域や動きの癖などを数値で客観的に把握することで、より個別化された治療計画の作成に役立てています。また、外部のスポーツチームの指導の際にも、選手のピッチングフォームなどを撮影・解析し、具体的なフィードバックに活用しています。



■ SPLYZA Motion 導入後の効果

動作を数値データとして客観的に捉えられるようになったことです。これにより、患者さんの状態をより正確に評価し、具体的で分かりやすい説明が可能になりました。iPad一台で手軽に3D解析ができる点も、スペースが限られたクリニック内では非常に助かっています。

患者さんの反応は非常に良好です。自身の動きを3D映像や数値で確認することで、問題点を視覚的に理解しやすくなり、リハビリテーションへの意欲が高まっています。以前と比較して、患者さんの治療継続率が上がっていることも、明確な変化として感じています。

また、スタッフ間でも客観的なデータに基づいた情報共有が可能になりました。経験の差によらず、より質の高い、一貫性のあるリハビリテーションを提供するために役立っています。今後、クリニックに併設されるフィットネス施設での活用も視野に入れる中で、動作の視点や数値データの解釈に関するスタッフ間の情報共有は、より一層重要になると考えており、SPLYZA Motionは、客観的な情報を共有するための共通言語として、チーム全体のスキルアップと連携強化に貢献しています。

■ 今後の展望



三好様:
今後、様々な症例のデータを蓄積し、動作の基準値を確立していくことが目標です。数値データに基づいて復帰の判断などが行えるようになれば、患者さんとのコミュニケーションもよりスムーズになると思います。個人的には、研究活動にも力を入れていきたいと考えており、学会発表なども積極的に行っていきたいです。

佐藤様:
現在は痛みの改善を中心とした活用が多いですが、今後はパフォーマンス向上にもSPLYZA Motionを活用していきたいと考えています。そのためにも、動作の基準値に関する理解を深め、クリニックに併設するフィットネス施設での活用も視野に入れ、新たな可能性を追求していきたいです。